
「ホームページを作ったのに、問い合わせが全然来ない」——Web制作の現場でクライアントから最もよく聞く悩みです。
制作費に数十万円かけて、デザインもきれいに仕上がった。会社概要も事業内容もしっかり載せた。なのに、半年経っても問い合わせゼロ。「ホームページなんて意味がなかった」と感じている方もいるかもしれません。
でも、ほとんどの場合、ホームページが無意味なのではなく、「問い合わせが来る状態」になっていないだけです。
私たちマスタング株式会社は、埼玉・群馬エリアの中小企業を中心にWeb制作とSEO対策を手がけています。これまで多くの企業サイトを見てきた中で、「問い合わせが来ないホームページ」には共通するパターンがあることに気づきました。
この記事では、制作会社の立場から正直にお伝えする「問い合わせが来ない本当の原因」と、すぐに着手できる改善策を解説します。
まずはここを確認|問い合わせが来ない原因は2つに分かれる
「問い合わせが来ない」と一口に言っても、原因は大きく2つに分かれます。この切り分けを最初にやらないと、見当違いの改善に時間とお金を使うことになります。
パターンA:そもそもアクセスがない(見てもらえていない)
ホームページにどれだけ良い内容を載せていても、誰にも見られていなければ問い合わせは発生しません。月間のアクセス数が100未満であれば、まずここが最優先の課題です。
パターンB:アクセスはあるのに問い合わせにつながらない
月に数百〜数千のアクセスがあるのに問い合わせがゼロという場合は、サイトの内容や導線に問題があります。
どちらに当てはまるかは、Googleアナリティクスで確認できます。もし「Googleアナリティクスを入れていない」という場合は、それ自体が最初に対処すべき課題です。数値を見ずにホームページを改善するのは、健康診断を受けずに薬を飲むようなものです。
自社がどちらのパターンかを確認した上で、該当するセクションから読み進めてください。
パターンA:アクセスが少ない場合の原因と改善策
原因1:検索で見つからない
地方の中小企業のホームページでアクセスが少ない原因の大半がこれです。
たとえば、本庄市で外壁塗装を探しているお客さんは「本庄市 外壁塗装」とGoogleで検索します。このとき検索結果の1ページ目(上位10件)に自社が表示されなければ、そのお客さんに見つけてもらえません。
Googleで2ページ目以降を見る人はほとんどいません。つまり、検索結果の1ページ目に出ていないホームページは、存在していないのとほぼ同じです。
改善策:自社サービス × 地域名のページを作る
最もシンプルで効果が高いのが、「自社のサービス名」と「対応地域名」を組み合わせたページを作ることです。
たとえば外壁塗装業であれば、「本庄市の外壁塗装」「深谷市の外壁塗装」「熊谷市の外壁塗装」といったページをそれぞれ作ります。各ページには、その地域での施工事例や対応エリアの特徴を盛り込みます。
ポイントは、すべてのページを同じ内容のコピーにしないことです。Googleは内容が重複したページを評価しません。地域ごとの事例や特徴を入れて、それぞれ独自の内容にしましょう。
原因2:会社名で検索しないと出てこない
「株式会社〇〇」と会社名を直接入力すれば表示されるけれど、「本庄市 ホームページ制作」のようなサービス名での検索では出てこない。これはよくあるパターンです。
会社名で検索する人は、すでに御社を知っている人だけです。新規のお客さんは会社名ではなく、「自分の悩み」や「欲しいサービス」で検索します。
改善策:お客さんの悩みに答えるブログ記事を書く
自社のサービスに関連するお客さんの疑問や悩みに答える記事を、ブログとして定期的に公開します。
たとえば工務店であれば、「平屋と2階建てどっちがいい?」「注文住宅の相場はいくら?」といった、お客さんが実際に検索しそうなテーマで記事を書きます。
記事を通じてホームページに訪問した人が、「この会社は詳しそうだ」と感じ、問い合わせにつながる流れを作ります。これがコンテンツマーケティングと呼ばれる手法です。
ただし、月1本の更新では効果が出るまでに1年以上かかります。最初の3ヶ月は週1本ペースで記事を投入するのが理想です。
原因3:Googleマイビジネスを活用していない
地域密着型のビジネスなのに、Googleマイビジネス(Googleビジネスプロフィール)を登録していない、または登録したまま放置している企業は少なくありません。
「本庄市 整体」「深谷市 歯医者」のように地域名を含む検索では、通常の検索結果よりも上にGoogleマップと一緒に表示される「ローカルパック」が出ます。ここに表示されるかどうかで、アクセス数は大きく変わります。
改善策:Googleビジネスプロフィールを整備する
登録がまだであれば今すぐ登録しましょう。すでに登録済みなら、以下を確認してください。
営業時間、住所、電話番号が正確に入力されているか。事業カテゴリは適切に設定されているか。写真は定期的にアップしているか。口コミに返信しているか。投稿機能を使って最新情報を発信しているか。
これらをきちんと運用するだけで、ローカルパックに表示される確率が上がり、ホームページへの流入が増えます。費用もかかりません。
パターンB:アクセスはあるのに問い合わせが来ない場合
月に数百以上のアクセスがあるのに問い合わせがゼロという場合は、ホームページの中身に問題があります。ここからは、制作会社として実際によく目にする原因を紹介します。
原因4:何の会社かわからない
トップページを開いて3秒で「この会社は何をしていて、自分にどう役立つか」が伝わらないホームページは、すぐに閉じられます。
地方の中小企業のホームページに多いのが、抽象的なキャッチコピーだけが大きく表示されているパターンです。「未来を創る」「信頼と実績の」といったフレーズは、お客さんにとっては何も伝わりません。
改善策:トップページの最初の画面で「誰に」「何を」「どこで」を明示する
ホームページを開いたときにスクロールせずに見える範囲(ファーストビュー)に、以下の3つを入れます。
何をしている会社か(例:外壁・屋根の塗装専門)。誰向けのサービスか(例:本庄市・深谷市の戸建てオーナー様)。問い合わせボタンまたは電話番号。
これだけで、訪問者が「自分に関係あるサイトだ」と判断して読み進めてくれる確率が大幅に上がります。
原因5:「実績」や「お客様の声」がない
初めて訪れたホームページで問い合わせをするには、「この会社は信頼できる」という確信が必要です。しかし、多くの中小企業のホームページには実績やお客様の声が掲載されていません。
「まだ実績が少ないから載せられない」という声もありますが、1件でも2件でもあるなら載せるべきです。ゼロと1の差は、10と100の差よりもはるかに大きいからです。
改善策:施工事例・導入事例を写真付きで掲載する
事例ページを作り、以下の情報を1件ずつ掲載します。
どんなお客さんの、どんな課題を解決したのか。ビフォー・アフターの写真。お客さんの感想(許可を取った上で掲載)。
とくに写真の効果は大きいです。プロのカメラマンでなくてもスマートフォンで十分です。「実際にやっている会社だ」と伝わるだけで、信頼感は格段に増します。
原因6:問い合わせのハードルが高すぎる
問い合わせフォームを開いたら、入力項目が10個以上ある。名前、会社名、住所、電話番号、メールアドレス、問い合わせ種別、詳細内容……。これでは途中で離脱されます。
また、問い合わせの方法が「フォーム送信」しかないのも問題です。電話で聞きたい人、LINEで気軽に連絡したい人、それぞれに対応できていなければ機会を逃します。
改善策:フォームの項目を最小限にし、連絡手段を増やす
問い合わせフォームの入力項目は、名前、連絡先(電話番号またはメールアドレス)、問い合わせ内容の3つで十分です。住所やその他の情報は、問い合わせ後にヒアリングすればいいのです。
加えて、電話番号を目立つ位置に表示する。可能であればLINE公式アカウントを開設して「LINEでお気軽にご相談ください」のボタンを設置する。連絡手段が増えるだけで、問い合わせのハードルは下がります。
原因7:どこから問い合わせればいいかわからない
意外と多いのがこのパターンです。問い合わせフォームがヘッダーメニューの中に隠れていたり、フッターにしかリンクがなかったりすると、ユーザーは問い合わせ先を見つけられません。
「見ている人が興味を持ったタイミング」で問い合わせボタンが目に入らなければ、その人は離脱します。
改善策:すべてのページに問い合わせへの導線を設置する
各ページの末尾に問い合わせセクションを設置する。スマートフォンでは画面下部に固定の電話ボタンを常に表示する。サービス紹介ページの途中にも「まずはお気軽にご相談ください」のボタンを挿入する。
問い合わせボタンは「多すぎるかな」と思うくらいがちょうどいいです。売り込み感が出るのでは、と心配されることがありますが、ボタンがあるだけでは売り込みにはなりません。必要な人が必要なときにアクションできる状態を作ることが大切です。
原因8:スマートフォンで見づらい
現在、ホームページのアクセスの7〜8割はスマートフォンからです。にもかかわらず、パソコンでの表示しか確認していないホームページは少なくありません。
スマートフォンで見たときに文字が小さすぎて読めない、ボタンが小さくてタップしにくい、画像がはみ出しているといった状態であれば、そのホームページは閲覧者の大半にとって「見づらいサイト」です。
改善策:自分のスマートフォンで実際に操作してみる
改善の第一歩は、自分のスマートフォンで自社サイトを開いて、実際にひととおり操作してみることです。
トップページから問い合わせフォームまで、迷わずたどり着けるか。文字は読めるか。ボタンは押しやすいか。表示が崩れている箇所はないか。
これを自分だけでなく、家族や同僚にも試してもらいましょう。「ここがわかりにくい」という率直なフィードバックが、最も有効な改善のヒントになります。
自己診断チェックリスト
ここまでの内容を、チェックリストにまとめました。自社のホームページに当てはめて確認してみてください。
アクセスに関するチェック
Googleアナリティクスを導入しているか。月間のアクセス数を把握しているか。「サービス名 × 地域名」で検索して自社が1ページ目に表示されるか。Googleビジネスプロフィールを登録・運用しているか。定期的にブログやお知らせを更新しているか。
サイト内容に関するチェック
トップページを開いて3秒で何の会社かわかるか。施工事例やお客様の声を掲載しているか。問い合わせフォームの入力項目は5つ以内か。電話番号がすぐに見つかるか。全ページに問い合わせへの導線があるか。スマートフォンで問題なく閲覧・操作できるか。
当てはまらない項目が多いほど、改善によって問い合わせが増える余地が大きいということです。逆に言えば、一つひとつ対処すれば着実に成果が出ます。
まずは1つだけ改善してみてください
この記事で紹介した原因と改善策は、すべてを一度に対応する必要はありません。
自社にとって最もインパクトが大きいと思う箇所を1つ選んで、今週中に着手することをお勧めします。たとえば「問い合わせフォームの項目を減らす」なら、1日あれば対応できます。小さな改善でも、実際にやってみると数字が変わることを実感できるはずです。
大切なのは、ホームページを「作って終わり」にしないことです。定期的に数値を確認し、改善を繰り返していくことで、ホームページは営業マンとして機能し始めます。
「自社のホームページはどこから手をつければいいかわからない」という方は、マスタング株式会社までお気軽にご相談ください。現状の分析と改善の優先順位を一緒に整理します。


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