
Claude Cowork(コワーク)は、Anthropic社が2026年1月にリリースした「AIがあなたのパソコン上で実際に作業を代行してくれる」新機能です。
これまでのClaude(チャット版)は、「こうやるといいですよ」とアドバイスをくれるツールでした。Coworkは違います。あなたのパソコンにあるファイルを直接読み取り、整理し、資料を作り、データを分析してくれます。プログラミングの知識は一切不要です。
「Claude Codeは開発者向けだから自分には関係ない」と思っていた方へ。Coworkは、Claude Codeと同じAI技術を、プログラミングなしで誰でも使えるようにしたものです。
この記事では、Claude Cowork(コワーク)の仕組み・できること・始め方・料金・注意点をわかりやすく解説します。
目次
- Claude Coworkとは何か
- Coworkでできること
- チャット・Claude Code・Coworkの違い
- Coworkの始め方(4ステップ)
- 料金プランと選び方
- Coworkを使うときの注意点
- 当社がCoworkに注目する理由
- まとめ
Claude Coworkとは何か
Claude Cowork(コワーク)は、Claude Desktopアプリの中にあるエージェント機能です。
通常のClaudeチャットでは、質問すると文章で回答が返ってきます。Coworkでは、AIがあなたのパソコン上のファイルを直接操作して、実際の作業を完了させてくれます。
わかりやすく言えば、こういう違いです。
通常のClaude(チャット) → 「請求書はこう整理するといいですよ」とアドバイスしてくれる
Claude Cowork → 「請求書を整理しておきました。このフォルダに保存しています」と作業まで終わらせてくれる
2026年1月12日にmacOS版がMaxプラン向けにリリースされた後、1月16日にProプラン、1月23日にTeam・Enterpriseプランにも開放されました。2月10日にはWindows版もリリースされ、現在はMac・Windows両方で利用できます。
Coworkが生まれた背景
Anthropic社は2025年に開発者向けツール「Claude Code」をリリースしました。ところが、開発者だけでなく弁護士やマーケターなど非エンジニアの利用者が急増しました。ファイル整理、レポート作成、データ分析など「プログラミングとは関係ない作業」にClaude Codeを使い始めたのです。
この発見を受けて開発されたのがCoworkです。Anthropic公式ブログでは「Cowork: Claude Code for the rest of your work(あなたの仕事すべてに使えるClaude Code)」と表現しています。
Coworkでできること
Coworkの機能は大きく3つのカテゴリに分けられます。
1. パソコン上のファイル操作
Coworkの基本は、あなたが指定したフォルダ内のファイルを直接操作する機能です。
実際にできること:
- フォルダ整理: 「ダウンロードフォルダを種類と日付で整理して」と指示するだけで、数百ファイルを自動で分類してくれる
- データ集計: レシートの写真を読み取って、日付・店名・金額を自動でExcelにまとめてくれる
- 資料作成: バラバラのメモファイルから、構成された報告書やPowerPointプレゼンを作ってくれる
- 画像の一括処理: フォルダ内の画像を指定サイズにリサイズしたり、形式を変換したりできる
これまでのチャット型AIでは「ファイルをアップロード→処理→ダウンロード」という手間がかかりましたが、Coworkはパソコン上のファイルに直接アクセスするため、この手間がなくなります。
2. 複雑な作業の自動分割と並列処理
Coworkにはサブエージェントという仕組みがあります。複雑な作業を受け取ると、ClaudeがAI自身で計画を立てて、小さな作業に分割し、複数のAIが同時に処理を進めてくれます。
たとえば「5つのフォルダを整理して」と頼むと、通常なら1フォルダずつ順番に処理するところを、5つ同時に並行処理してくれます。時間のかかる作業ほど効果を実感できる仕組みです。
Coworkが作業を開始すると、画面上で「いま何をしているか」をリアルタイムで確認でき、途中で方向を修正することもできます。
3. ブラウザ操作と外部サービス連携
Chrome拡張機能「Claude in Chrome」と組み合わせると、Webブラウザの操作も自動化できます。
- Webページから情報を収集して資料にまとめる
- フォームへの入力を自動化する
- ブラウザ上の情報とパソコン上のファイルを組み合わせたレポートを作成する
さらに、Gmail・Google Drive・Slackなどの外部サービスとも「コネクタ」機能で連携できます。
チャット・Claude Code・Coworkの違い
Claudeには3つの使い方があります。それぞれの違いを整理します。
| チャット | Claude Code | Cowork | |
|---|---|---|---|
| 操作場所 | ブラウザ/アプリ | ターミナル(黒い画面) | デスクトップアプリ |
| 対象ユーザー | 誰でも | 開発者・エンジニア | 誰でも |
| できること | 質問回答・文章生成 | コーディング・開発作業 | ファイル操作・資料作成・業務自動化 |
| ファイル操作 | アップロード/ダウンロードが必要 | パソコン上で直接操作 | パソコン上で直接操作 |
| プログラミング知識 | 不要 | あると便利 | 不要 |
| 料金 | 無料プランあり | 有料プランのみ | 有料プランのみ |
ひとことで言えば、チャットは「会話」、Claude Codeは「開発」、Coworkは「仕事の代行」です。
「Claude Codeとは?できること・始め方をわかりやすく解説」では、開発者向け機能について詳しく解説しています。
Coworkの始め方(4ステップ)
ステップ1:Claude Desktopアプリをダウンロードする
Coworkはウェブ版やスマホアプリでは使えません。パソコン(MacまたはWindows)にClaude Desktopアプリをインストールする必要があります。
ダウンロードはこちら → https://claude.ai/download
すでにClaude Desktopを使っている場合は、最新版にアップデートしてください。自動アップデートが効かない場合は、一度アンインストールしてから再インストールすると確実です。
ステップ2:有料プランに加入する
Coworkは有料プラン(Pro:月額20ドル、Max:月額100ドル〜)で利用できます。無料プランでは使えません。
まずはProプラン(月額20ドル)で十分です。使い込んで上限に達するようなら、Maxプランへのアップグレードを検討してください。
ステップ3:Coworkモードに切り替える
Claude Desktopアプリを開くと、上部に「Chat」「Cowork」のタブが表示されます。「Cowork」をクリックすると、タスク入力画面に切り替わります。
ステップ4:フォルダを指定して作業を依頼する
画面下部のフォルダアイコンから、Claudeに操作させたいフォルダを選択します。最初は「ダウンロード」フォルダなど、重要でないフォルダで試すのがおすすめです。
フォルダを選んだら、やりたいことを日本語で伝えるだけです。
例:「このフォルダ内のファイルを種類別に整理して、わかりやすい名前をつけてください」
Claudeが作業計画を提示してくれるので、内容を確認してから実行を許可します。
料金プランと選び方
Coworkが使えるプランは以下の通りです。
| プラン | 月額 | Cowork利用 | おすすめの人 |
|---|---|---|---|
| Free(無料) | 0円 | ✕ 使えない | チャット機能だけ試したい人 |
| Pro | 約3,000円(20ドル) | ○ 使える | まず試してみたい人 |
| Max 5x | 約15,000円(100ドル) | ○ 使える | 毎日ガッツリ使う人 |
| Max 20x | 約30,000円(200ドル) | ○ 使える | 複数案件を並行処理する人 |
| Team | 約3,750円/人(25ドル/人) | ○ 使える | チームで導入する企業 |
注意点: Coworkは通常のチャットよりもトークン(使用量)の消費が多くなります。Proプランだと、複雑なタスクを数回こなしただけで1日の上限に達する場合があります。まずProで試してみて、足りなければMaxプランを検討するのが現実的です。
「Claudeの無料プランでどこまでできる?有料との違いを正直に解説」では、無料と有料の違いを詳しく比較しています。
Coworkを使うときの注意点
1. フォルダのアクセス権限は必要最小限にする
Coworkは指定したフォルダ内のファイルを読み取り・編集・作成できます。裏を返せば、意図しないファイルの変更や削除が起きる可能性があるということです。
最初は専用のテストフォルダを作成して、そこで動作を確認してから本番のフォルダに適用するのがおすすめです。重要なファイルは事前にバックアップを取っておきましょう。
Coworkではファイルの永久削除の前には確認が入りますが、それでもバックアップは必須です。
2. まだ「研究プレビュー」段階である
2026年2月現在、Coworkは正式版ではなく「リサーチプレビュー(研究プレビュー)」という位置づけです。機能が不安定な場合や、予告なく仕様が変わる可能性があります。
特にWindows版は2月10日にリリースされたばかりで、一部の環境ではエラーが発生するケースも報告されています。業務に本格導入する前に、十分なテストを行ってください。
3. 機密情報の取り扱いに注意する
Coworkに共有するフォルダに、パスワード・財務データ・個人情報などの機密情報が含まれていないか、事前に確認してください。
また、インターネット上のファイルに「AIの動作を変える悪意ある指示」が埋め込まれている可能性(プロンプトインジェクション)もあります。外部からダウンロードしたファイルを扱う際は、専用フォルダで隔離して作業するのが安全です。
4. トークン消費が多い
前述の通り、Coworkは通常のチャットの数倍のトークンを消費します。複雑なタスクを連続で実行すると、想定以上に早く上限に達することがあります。
1つのタスクが完了したら使用量を確認する習慣をつけましょう。
当社がCoworkに注目する理由
当社(株式会社マスタング)は、埼玉県本庄市で中小企業向けのWeb制作・SEO・AI活用支援を行っている会社です。
私たちがCoworkに注目するのは、中小企業の「人手が足りない」という問題を解決する可能性があるからです。
たとえば、以下のような作業は中小企業では「誰かが手作業でやるしかない」ものでした。
- 散らかったファイルの整理と命名ルールの統一
- レシートや名刺の情報をExcelにまとめる作業
- バラバラの打ち合わせメモから報告書を作成する作業
- 複数の資料から必要な情報を抽出してまとめる作業
これらをCoworkに任せることで、社員は「考える仕事」に集中できるようになります。
ただし、すべての業務をいきなりCoworkに任せるのは危険です。まずは影響の少ない定型作業から試して、精度と使い勝手を確認しながら、少しずつ業務に組み込んでいくのが現実的なアプローチです。
「Claude Codeを使ってみた|業務効率化の実践レポート」では、当社がClaude Codeを業務に導入した際の具体的な体験を紹介しています。
まとめ
Claude Cowork(コワーク)は、プログラミング不要でAIにパソコン上の作業を代行してもらえる新機能です。
ポイントを整理します。
- Coworkは「アドバイスするAI」ではなく「作業を実行するAI」
- パソコン上のファイルを直接操作して、整理・集計・資料作成ができる
- Claude Codeと同じ技術基盤だが、ターミナル操作は不要
- Mac・Windows両対応(2026年2月10日〜)
- 有料プラン(Pro:月額20ドル〜)で利用可能
- まだ研究プレビュー段階なので、重要ファイルのバックアップは必須
Claudeを初めて使う方は、まず「Claudeとは?読み方・始め方から料金まで、最初に知りたいことをまとめました」をご覧ください。基本的な使い方から料金プランまで解説しています。
日々の「面倒な作業」を少しずつCoworkに任せることで、あなたの時間をもっと価値のある仕事に使えるようになります。
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