
「ブログを書いても全然アクセスが来ない。」
中小企業がホームページにブログを追加して、毎月がんばって記事を投稿する。でも、検索結果に表示されず、読まれないまま放置される。これは非常にありがちなパターンです。
一方で、AIを活用してブログ記事を量産する企業も増えています。しかし、AIに丸投げした記事はGoogleに評価されず、やはり検索結果に出てこない。
では、どうすればGoogleに評価される記事を、効率的に作れるのか。答えは「AIと人間の役割分担」にあります。
この記事では、SEOの基本ルールと、AIを活用した記事作成の具体的な手順を解説します。
Googleが評価する記事の条件
まず、Googleがどんな記事を上位に表示するのかを理解しましょう。複雑に見えますが、本質はシンプルです。
「検索した人の悩みを、最もわかりやすく解決している記事」が上位に表示される。
Googleはこの判断基準を「E-E-A-T」という4つの指標で表しています。
Experience(経験):実際にやったことがある人が書いているか。Expertise(専門性):その分野の知識がある人が書いているか。Authoritativeness(権威性):その分野で信頼されている人や組織か。Trustworthiness(信頼性):情報は正確で、信用できるか。
中小企業のブログにとって最も大事なのは「Experience(経験)」です。実際にその仕事をしている人にしか書けない内容。現場で感じたこと、お客さんとのやり取りから得た気づき、失敗から学んだ教訓。これはAIには絶対に書けません。
AIに丸投げした記事がダメな理由
Googleは2023年に公式見解を発表し、「AIが作成したかどうかは問わない。コンテンツの品質が重要」と明言しています。つまり、AIで書いた記事が検索で不利になるわけではありません。
しかし現実には、AIに丸投げした記事は上位表示されにくいです。理由は3つ。
1つ目は、独自性がないこと。AIは既存の情報を再構成して文章を作ります。結果として、どの記事も似たような内容になり、他のサイトと差別化できません。
2つ目は、具体性が薄いこと。「○○がおすすめです」と書くことはできても、「実際にうちの会社で使ってみたら、こうなった」という一次情報が入りません。
3つ目は、検索意図とのズレ。AIは「一般的に正しいこと」を書きますが、「この検索をした人が本当に知りたいこと」を的確に捉えるのは苦手です。
AIと人間の正しい役割分担
ポイントは「AIに任せる部分」と「人間がやる部分」を明確に分けることです。
AIに任せていい作業
キーワードのリサーチ補助。記事の構成案(見出し案)の作成。下書きの生成。誤字脱字のチェック。メタディスクリプションの作成。
人間がやるべき作業
キーワードの最終決定(自社のビジネスに合うか判断)。実体験や独自の知見の追加。事実確認(AIの出力が正しいかチェック)。読者目線での最終調整。記事の公開判断。
この役割分担を守るだけで、AIの効率性と人間の独自性を両立した記事が作れます。
実践:SEO記事の作成手順(5ステップ)
ステップ1:キーワードを決める
記事を書く前に「どんな検索ワードで見つけてほしいか」を決めます。
Claudeに以下のように聞いてみてください。
当社は埼玉県の建設会社です。ホームページへのアクセスを増やしたいと思っています。
建設業に関連するブログ記事のキーワード候補を20個提案してください。
条件:
・月間検索ボリュームがありそうなもの
・中小の建設会社が答えられる内容
・「○○ とは」「○○ 費用」「○○ 選び方」のような形式で
AIが出した候補の中から、自社の強みや実績に近いキーワードを選びます。この「選ぶ」作業は人間がやるべき部分です。
ステップ2:構成案を作る
キーワードが決まったら、記事の骨格(見出し構成)をAIに作ってもらいます。
「外壁塗装 費用 相場」というキーワードでSEO記事の構成案を作ってください。
条件:
・検索する人は「自宅の外壁塗装を検討中の個人」
・知りたいことは「だいたいいくらかかるのか」「何で金額が変わるのか」
・H2見出し5〜7個、各H2の下にH3を2〜3個
・文字数は3,000〜4,000文字を想定
ステップ3:下書きを生成する
構成案をもとに、AIに下書きを書いてもらいます。ここで重要なのは、一気に全文を書かせるのではなく、見出しごとに生成すること。そのほうが品質を管理しやすくなります。
以下の見出しの内容を、一般住宅の外壁塗装を検討している人向けに書いてください。
専門用語は使わず、具体的な金額例を入れてください。
見出し:外壁塗装の費用相場|一般的な住宅で80〜150万円
ステップ4:人間の手で仕上げる
ここが最も重要なステップです。AIの下書きに以下の要素を追加します。
自社の実績や事例。「うちのお客様で、30坪の木造住宅の外壁塗装を行ったケースでは、実際の費用は○○万円でした。」
現場の肌感覚。「お見積もりの際によく聞かれるのが○○ですが、実はこの部分が金額を左右します。」
写真や図。実際の施工写真を入れることで、他のサイトにはない独自性が生まれます。
この「人間が追加する情報」こそが、Googleが評価するE-E-A-Tの「Experience(経験)」です。
ステップ5:公開前のチェック
公開前に以下をClaudeに確認してもらいます。
以下のブログ記事をSEOの観点でチェックしてください。
チェック項目:
・タイトルにキーワードが含まれているか
・H2見出しに関連キーワードが自然に入っているか
・メタディスクリプション(120文字程度の要約)の提案
・内部リンクを入れるべき箇所の提案
・読者が離脱しそうな箇所の指摘
---以下、記事本文---
やってはいけない3つのこと
AIの出力をそのまま公開する
「とりあえず記事数を増やそう」とAIの出力をそのまま公開するのは逆効果です。Googleは低品質なコンテンツの大量生産をスパムと見なす場合があります。量より質。月に10本の薄い記事より、月に2本の中身の詰まった記事のほうが、検索順位は上がります。
キーワードを詰め込みすぎる
「外壁塗装 費用」を狙っているからといって、不自然なほどキーワードを繰り返すのは逆効果。Googleは文脈を理解するので、自然な文章の中にキーワードが含まれていれば十分です。
他サイトの焼き直しを作る
AIに「上位サイトを参考にして書いて」と指示すると、既存記事の焼き直しになります。Googleは独自性を評価するので、自社にしか書けない内容を盛り込むことが最も効果的なSEO対策です。
2026年のSEOで知っておくべきこと
2026年、Google検索にはAIによる要約(AI Overviews)が表示されるようになっています。ユーザーが検索すると、AIが複数のサイトの情報をまとめて回答を表示する仕組みです。
これにより「検索はしたけど、どのサイトもクリックしなかった」というケースが増えています。だからこそ、AIの要約では伝わらない深い情報、実体験に基づく独自のコンテンツが重要になっています。
つまり、「誰でも書ける一般論」ではなく「あなたの会社にしか書けないこと」を記事にすることが、2026年のSEOで最も効果的な戦略です。
まとめ
Googleに愛されるブログの書き方は、実はシンプルです。
AIに構成と下書きを任せ、人間が経験と独自性を加える。この役割分担を守れば、効率的に質の高い記事を作り続けることができます。
まずは次の1本の記事で、この手順を試してみてください。
サーチコンソールで自社サイトの現状を確認する方法は「Googleサーチコンソールの見方|ホームページの「健康診断」をAIで改善する方法」で、AI活用の第一歩は「中小企業のAI導入|最初の一歩はこの3つだけでいい」で解説しています。


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