ホームページがない会社は、お客さんからどう見えているのか

コラム

「ホームページなんて、なくても仕事は回ってるよ」

そうおっしゃる社長さんは、今でも少なくありません。実際、これまで紹介や口コミで十分にお客さんが来ているなら、それは事実です。

ただ、私たちがお伝えしたいのは「ホームページを作りましょう」ということではありません。今、あなたの会社を知らない人が検索したとき、何が起きているかを知っていただきたいのです。

この記事では、ホームページを持っていない会社が「お客さんの側からどう見えているか」を、できるだけ率直にお伝えします。


「紹介されたけど、検索しても出てこない」という体験

ある場面を想像してみてください。

知り合いの社長さんから「○○の工事なら、△△さんのところがいいよ」と紹介されたとします。良さそうだなと思って、帰りの車の中で会社名をスマホで検索する。

ところが、検索結果に出てくるのはGoogleマップの住所と電話番号だけ。ホームページはない。どんな会社なのか、どんな仕事をしているのか、写真も実績もわからない。

このとき、紹介してくれた人への信頼があれば「まあ、とりあえず電話してみるか」と思うかもしれません。でも、同時にこう感じる人も少なくありません。

「本当にちゃんとした会社なのかな」

これは「その会社を疑っている」のではなく、判断材料がないから不安になっているだけです。人は情報がないときに、無意識にネガティブな方向に想像を膨らませてしまうものです。

実際に、中小企業の経営者を対象にした調査では、約8割が「ホームページがある会社のほうが信頼できる」と回答しています。これは、ホームページがあるから信頼されるというよりも、**ホームページがないと「判断できない」**ということの裏返しです。


あなたの会社を調べているのは「お客さん」だけではない

ここで見落とされがちなのは、ホームページを検索するのはお客さんだけではないということです。

取引先の担当者も調べます。新しく取引を始めるとき、上司に「この会社、大丈夫?」と聞かれて、ホームページを見せようとしたのに見つからない。それだけで稟議が通りにくくなることは、珍しくありません。

金融機関も調べます。融資の審査で、企業のホームページを確認するのは今や当たり前です。ないからといって即座に不利になるわけではありませんが、「情報発信に積極的ではない会社」という印象はどうしても残ります。

求職者も調べます。ハローワークや求人サイトで求人を見つけた人が、応募する前にまず会社名を検索する。ホームページがないと、「この会社、大丈夫だろうか」と不安になり、応募をやめてしまうことがあります。採用に苦戦している原因が、実はここにあるケースは意外と多いのです。

つまり、ホームページがないことで知らないうちに機会を逃している可能性があるということです。お客さんが来なかったこと、取引が成立しなかったこと、求人に応募がなかったこと。その原因が「ホームページがなかったから」だとは、誰も教えてくれません。


「SNSがあるから大丈夫」は本当か

「うちはFacebookをやってるから」「Instagramで発信してるから」という声もよく聞きます。

SNSでの情報発信は素晴らしいことです。ただ、SNSとホームページでは役割が違います。

SNSは「流れていく」メディアです。昨日の投稿は今日にはタイムラインの奥に消えてしまう。一方でホームページは「いつでも見られる」メディアです。お客さんが「この会社、どんな会社だろう」と思ったときに、いつアクセスしても同じ情報がきちんと載っている。この安心感は、SNSでは代替できません。

もうひとつ。SNSのアカウントは、あくまでそのSNSサービスの中に存在するものです。サービスの仕様変更や、最悪の場合サービス終了によって、これまで積み上げてきた情報が一瞬で消える可能性があります。ホームページは、自分たちの管理下にある「自社の資産」です。

SNSをやめる必要はまったくありません。ただ、ホームページという「土台」がある上でSNSを活用するのと、SNSだけに頼るのとでは、安定感がまるで違います。


「名刺代わり」で十分、まずはそこから

ここまで読んで「でも、うちはそんなに立派なホームページはいらないよ」と思った方もいるかもしれません。

それでいいのです。

最初から何十ページもある凝ったホームページを作る必要はありません。まずは**「名刺代わり」のホームページ**で十分です。

具体的には、以下の情報があれば最低限の役割を果たせます。

会社名と所在地。 検索したときに「ちゃんと存在する会社だ」とわかること。

何をしている会社なのか。 専門用語ではなく、お客さんにわかる言葉で、自社のサービスや事業内容を説明すること。

連絡先。 電話番号、メールアドレス、あるいは問い合わせフォーム。「この会社に連絡を取りたい」と思ったお客さんが、迷わず行動できること。

この3つが載っているだけで、先ほどの「検索しても出てこない」問題は解消されます。紹介されて検索した人が、「ああ、こういう会社なんだな」と安心できる。それだけで、ホームページは十分に仕事をしています。


ホームページは「営業」ではなく「信頼の置き場所」

ホームページを作ると聞くと、「ネットで集客する」というイメージを持つ方が多いかもしれません。でも、すべての会社がネット集客を目的にする必要はありません。

今まで通り、紹介や口コミで仕事が来る。それで十分回っている。それならば、ホームページの役割は集客ではなく、**「紹介されたあとの受け皿」**です。

紹介してもらったお客さんが、念のために検索する。そのときに、きちんとした情報が出てくる。「ああ、ちゃんとした会社なんだな」と安心してもらえる。その安心感が、電話をかける・問い合わせをするという次のアクションにつながります。

逆に言えば、せっかく紹介してもらっているのに、検索しても何も出てこないために紹介の効果が半減している可能性があるのです。紹介してくれた人の顔を立てるためにも、受け皿は用意しておいた方がいい。そういう考え方もできます。


まとめ:見えないところで損をしていないか、一度考えてみてください

この記事でお伝えしたかったのは「ホームページを作らないとまずい」ということではありません。

あなたの会社を調べようとした人が、何を見て、何を感じているか。 それを一度、相手の立場で想像してみてほしいのです。

今の時代、何かを調べるときにまずスマホで検索するのは、もはや習慣です。そのとき、あなたの会社の情報がきちんと出てくるかどうか。出てきたとして、相手が安心できる内容になっているかどうか。

もし「うちはどう見えているんだろう」と少しでも気になったら、試しに自分の会社名をスマホで検索してみてください。そこに表示される情報が、お客さんや取引先が見ている「あなたの会社の第一印象」です。

私たち株式会社マスタングは、埼玉・群馬エリアの中小企業向けにホームページの制作・改善をお手伝いしています。「まずは名刺代わりのシンプルなものから」というご相談も歓迎です。気になることがあれば、お気軽にお問い合わせください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました