Claudeのメモリ機能とは?会話を記憶するAIの仕組み・使い方・活用のコツ

コラム

Claudeのメモリ機能は、過去の会話内容をAIが記憶し、次の会話に引き継いでくれる機能です。「毎回同じ説明をしなくて済む」のが最大のメリットです。

たとえば、「私はWeb制作会社の社長で、北埼玉の中小企業をメインにしています」と一度伝えれば、次の会話でも覚えている状態で対応してくれます。「御社の地域特性を考えると…」と、最初から文脈を理解した回答が返ってきます。

2025年8月に個人ユーザー向け、9月にチーム向けに提供が始まり、現在はPro・Max・Team・Enterpriseの有料プランで利用できます。

この記事では、メモリ機能の仕組み・設定方法・何を記憶するのか・上手な使い方・注意点をわかりやすく解説します。


目次

  1. メモリ機能でできること
  2. メモリの仕組み
  3. 設定方法
  4. Claudeが記憶するもの・しないもの
  5. メモリを使いこなす5つのコツ
  6. プロジェクト別メモリの活用
  7. 対応プラン
  8. 注意点
  9. まとめ

メモリ機能でできること

メモリなしの場合

新しいチャットを始めるたびに、毎回こう伝える必要があります。

  • 「私はWeb制作会社の社長です」
  • 「中小企業向けに記事を書いています」
  • 「中学生でもわかる文章が好みです」
  • 「出力は日本語でお願いします」

メモリありの場合

一度伝えた情報はClaudeが記憶しているため、新しいチャットでもすぐに本題に入れます。

「新しい記事のテーマを考えて」と言えば、あなたの仕事内容・読者層・文章のスタイルを踏まえた提案が返ってきます。

これは単に「前の会話を検索できる」だけではありません。Claudeが過去の会話からあなたの仕事・好み・パターンを自動で整理して要約し、新しい会話の前提知識として活用してくれる仕組みです。


メモリの仕組み

Claudeのメモリは2つの層で構成されています。

1. 自動メモリ(24時間ごとに更新)

Claudeは過去の会話を自動で分析し、重要な情報を「メモリサマリー」として保存します。このサマリーは24時間ごとに更新されます。

つまり、今日の会話が明日のメモリに反映されます。「さっき教えたのに覚えてない」と感じる場合は、この更新タイムラグが原因です。

2. 手動メモリ(即時反映)

チャットの中で「これを記憶して」と指示すると、即座にメモリに追加されます。24時間待つ必要はありません。

たとえば「私の会社名は株式会社マスタングです。これを記憶して」と伝えれば、次の会話からすぐに反映されます。

過去のチャット検索

メモリとは別に、過去のチャット履歴を検索して参照する機能もあります。「先週の打ち合わせ内容について教えて」と聞けば、Claudeが過去の会話から該当する情報を見つけてきてくれます。


設定方法

メモリを有効にする

  1. claude.aiにログイン
  2. 設定 → 機能 → 「チャットからのメモリ」をオンにする

初回設定時に、過去のチャット履歴をもとにClaudeが自動でメモリを生成します。

記憶内容を確認・編集する

設定 → 機能 → 「メモリを表示および編集」で、Claudeが何を記憶しているかを確認できます。

不要な記憶は削除でき、新しい情報を手動で追加することもできます。左下の鉛筆アイコンから編集できます。

チャット内で確認する

チャットの中で「あなたは私について何を覚えていますか?」と聞けば、記憶している内容を教えてくれます。


Claudeが記憶するもの・しないもの

記憶するもの

  • あなたの職業や役割
  • よく取り組むプロジェクトの内容
  • 好みの文章スタイルやトーン
  • 使用しているツールや技術
  • クライアントの特徴や業界
  • 作業パターンや優先事項

記憶しないもの

  • インコグニートチャット(シークレットモード)の内容
  • 削除したチャットの内容(2〜3日で反映)
  • 一時的な雑談や本題から外れた内容(記憶されにくい)
  • パスワードやクレジットカード番号などの機密情報

メモリを使いこなす5つのコツ

1. 最初に自己紹介をまとめて伝える

メモリ機能を有効にしたら、最初の会話で自分の情報をまとめて伝えておきましょう。

「私は○○会社の代表です。主に△△業界の中小企業向けにWeb制作をしています。記事は中学生でもわかる文章で書くのが好みです。これらを記憶してください」

これだけで、以降の会話の質が大幅に上がります。

2. 「これを記憶して」を活用する

重要な情報はその場で明示的に記憶させましょう。自動メモリは24時間後の更新を待つ必要がありますが、手動指示なら即座に反映されます。

3. 月1回のメモリメンテナンスをする

古くなった情報、変わった方針、もう使わないルールが残っていると、Claudeの回答がブレてきます。月に1回、メモリの内容を確認して整理しましょう。所要時間は10〜15分程度です。

4. 不要な記憶は削除する

転職した、プロジェクトが終わった、方針が変わった——こうしたタイミングでは、古い記憶を削除するか更新しましょう。

5. インコグニートチャットを使い分ける

記憶に残したくない会話(ブレスト、機密相談など)は、インコグニートチャットを使いましょう。すべてのプランで利用可能です。


プロジェクト別メモリの活用

Claudeの「プロジェクト」機能を使っている場合、プロジェクトごとに独立したメモリが保持されます。

たとえば以下のような使い分けが可能です。

  • ブログ記事プロジェクト:記事の書き方、ターゲット読者、SEOのルールを記憶
  • 顧客Aのプロジェクト:A社の業界、過去のやりとり、好みを記憶
  • 顧客Bのプロジェクト:B社の情報をA社と混ぜずに管理

プロジェクト間でメモリが混ざることはないため、異なるクライアントの情報が漏れたり混同したりする心配がありません。

ただし、全体メモリ(プロジェクト外のチャット)で教えた内容は、プロジェクト内には自動で反映されない場合があります。共通のルール(文章スタイルなど)は、各プロジェクトでも改めて伝えておくと安心です。

プロジェクト機能の詳しい使い方は「Claudeのプロジェクト機能の使い方|自社の情報をAIに覚えさせる方法」をご覧ください。


対応プラン

プランメモリ機能プロジェクト別メモリインコグニートチャット
Free
Pro
Max
Team
Enterprise○(管理者が有効化)

無料プランではメモリ機能は使えません。Pro以上の有料プランが必要です。

各プランの違いは「Claudeの無料プランでどこまでできる?有料との違いを正直に解説」で詳しく比較しています。


注意点

メモリの更新は24時間ごと

自動メモリは24時間サイクルで更新されます。「さっき教えたのに反映されてない」場合は、「これを記憶して」と明示的に指示するか、翌日まで待ちましょう。

記憶の精度は完璧ではない

Claudeは重要と判断した情報を自動で記憶しますが、すべてを正確に覚えているわけではありません。重要な情報は手動で追加・確認するのが確実です。

チャットを削除するとメモリも消える

チャットを削除すると、そのチャットから得られたメモリも2〜3日で消去されます。メモリを残したい場合は、チャットを削除する前に手動で記憶させておきましょう。

他のAIからのインポート・エクスポート

ChatGPTなど他のAIサービスからメモリをインポートしたり、Claudeのメモリをエクスポートしたりする機能も実験的に提供されています。AIツールを乗り換える際に活用できます。


まとめ

Claudeのメモリ機能は、使えば使うほどClaudeがあなたに最適化されていく仕組みです。

ポイントを整理します。

  • 過去の会話から仕事内容・好み・パターンを自動で記憶
  • 24時間ごとの自動更新 + 「これを記憶して」で即時反映
  • プロジェクトごとに独立したメモリで情報の混在を防止
  • Pro以上の有料プランで利用可能
  • インコグニートチャットで記憶させない会話も可能
  • 月1回のメンテナンスで精度を維持

「毎回同じ説明をする手間」がなくなるだけで、AIとの作業効率は劇的に変わります。まだ設定していない方は、設定 → 機能からオンにしてみてください。


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