“更新していないホームページ”をGoogleはどう見ているか——放置サイトのSEOリスクを可視化する

コラム

「ホームページ?あるよ、5年前に作ったやつ」

この言葉を、当社は何度も聞いてきました。そしてそのサイトを開くと、会社概要に載っている社員数が当時のまま、ニュースの最新記事が3年前の年末挨拶、採用情報は「現在募集はありません」のまま止まっている。

「放置しているけど、まあ害はないだろう」——そう思っている方が多い。しかし実際には、更新されていないホームページは「害がない」のではなく、「静かに損失を生み続けている」状態です。

この記事では、放置サイトにどんなリスクがあるのかを具体的に見ていきます。

Googleは「鮮度」を見ている

Googleの検索アルゴリズムには「フレッシュネス」という概念があります。簡単に言えば、「新しい情報を優先的に表示する」仕組みです。

すべてのキーワードに適用されるわけではありません。「日本国憲法」のような変わらない情報には鮮度は関係ない。しかし、「補助金 2026」「AI 最新ツール」のように時間とともに情報が変わるトピックでは、最終更新日が古いページは明確に不利になります。

ビジネス関連の検索は、大半が「今の情報」を求めています。「本庄市 Web制作」と検索した人は、今営業している会社を探しているのであって、3年前に更新が止まった会社を探しているわけではありません。

Googleはページの最終更新日を複数の方法で検出しています。HTML内の日付情報、サイトマップの更新日、ページのコンテンツ変更履歴。これらを総合して「このページは今も生きているか」を判断しています。

放置サイトに起きている5つの問題

実際にSearch Consoleのデータを見ると、更新を止めたサイトには共通のパターンがあります。

1. 表示回数が緩やかに下がり続ける。 突然消えるのではなく、毎月少しずつ表示回数が減っていく。これが厄介で、日々のチェックでは気づかない。半年後に「そういえば最近、検索からの問い合わせがないな」と気づくパターンです。

2. 競合に順位を抜かれる。 自社が止まっている間に、同じキーワードで記事を更新し続けている競合がいれば、じわじわと順位が入れ替わります。SEOは相対評価です。自分が動かなくても、周りが動けば順位は下がる。

3. 古い情報が信頼性を損なう。 「営業時間:9:00〜18:00」と書いてあるのに実際は変わっている。「対応エリア:○○市」と書いてあるのに今は広がっている。訪問者がこうした齟齬に気づいた瞬間、「この会社、大丈夫か?」という不信感が生まれます。問い合わせの手前で離脱される原因の多くは、情報の古さです。

4. セキュリティリスクが蓄積する。 WordPressを使っている場合、本体やプラグインの更新を放置すると脆弱性が放置されたままになります。実際に、更新を止めた企業サイトが乗っ取られてスパムサイトに改ざんされるケースは珍しくありません。改ざんされたサイトはGoogleの検索結果に「このサイトは危険です」という警告が表示され、復旧には時間も費用もかかります。

5. AIに「古い情報源」と判断される。 これは2026年ならではの問題です。ChatGPTやClaudeが回答を生成するとき、情報源の鮮度も判断材料になります。最終更新が数年前のサイトは、AIが「引用するに値しない古い情報」と判断する可能性が高い。AI検索時代において、サイトの更新頻度はGEO対策としても重要です。

「更新する時間がない」は本当か

ここまで読んで、「リスクがあるのはわかったけど、更新する時間がない」と感じた方もいるでしょう。

しかし、「更新」は大がかりなリニューアルではありません。以下のレベルで十分効果があります。

会社概要の情報を最新にする。社員数、サービス内容、対応エリア、連絡先。変わった部分があれば修正する。所要時間は30分です。

ニュース欄に1本記事を追加する。「2026年も営業しています」程度のお知らせでも、「最終更新:2026年3月」と表示されるだけでGoogleの評価は変わります。

WordPressの本体とプラグインを更新する。管理画面にログインして「更新」ボタンを押すだけ。5分で終わります。ただし、テーマとの互換性の問題でサイトが崩れるリスクがあるので、事前にバックアップを取るか、対応できる制作会社に依頼するのが安全です。

つまり、最低限の更新は1〜2時間あれば完了します。年に1回でもいい。「5年間まったく触らない」と「年に1回は確認して更新する」では、検索上の評価に明確な差が出ます。

放置するくらいなら、ブログを1本書くほうがいい

「ニュースに書くことがない」という場合は、ブログ記事を1本追加することをおすすめします。

お客さんからよく聞かれる質問に答える記事、業界の最近の変化について書いた記事、自社のサービスの具体的な事例を紹介する記事。どれも1時間あれば書けます。

この1本が、サイト全体の「鮮度」を更新するシグナルになります。さらに、そのブログ記事自体が検索キーワードを拾って新しい流入を生む可能性もある。1記事追加するだけで、放置サイトの状態から脱出できます。

「書く時間がない」「何を書けばいいかわからない」という場合は、当社のようなWeb制作会社にブログ運用を相談するのも一つの手です。月に1〜2本の更新でも、放置よりはるかに良い結果が出ます。

「今のサイト、どうなっているか」を確認する方法

自社のサイトの状態を把握するには、以下の3つを確認してください。

まず、Googleで「site:自社ドメイン」と検索する。たとえば「site:example.co.jp」のように自社のドメインを入力すると、Googleがインデックスしている自社のページ一覧が表示されます。ここに表示されないページは、Googleに認識されていないということです。

次に、自社サイトをスマホで開いてみる。文字が小さすぎないか、ボタンが押しにくくないか、表示が崩れていないか。Googleはモバイル表示を基準に評価しているため、スマホでの見え方が検索順位に直結します。

最後に、Google Search Consoleを確認する。まだ導入していなければ、無料で設定できます。自社サイトがどのキーワードで表示されているか、クリックされているか、エラーはないかが一目でわかります。

この3つのチェックに必要な時間は、合計で15分です。15分で、自社サイトの「健康状態」がわかる。やらない理由はありません。

まとめ

更新されていないホームページは、「存在しているだけ」ではなく「静かに評価を失い続けている」状態です。Googleの検索順位は緩やかに下がり、訪問者は古い情報に不信感を持ち、セキュリティリスクは蓄積し、AI検索からも引用されなくなる。

しかし逆に言えば、年に数回の更新だけでもこのリスクは大幅に軽減できます。最低限の更新に必要な時間は1〜2時間。5年放置するのと、年1回でも手を入れるのとでは、5年後の検索結果がまったく変わります。

まずは今日、自社のサイトをスマホで開いてみてください。そこに表示されている情報は、今の自社を正しく表していますか?

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