
「ブログを始めたけど、アクセスがまったく増えない」。中小企業の社長からよく聞く悩みです。
週に1回、真面目に更新している。展示会に行った話、社員旅行の報告、新年の挨拶、季節の話題。書くネタを絞り出して、忙しい合間を縫って投稿している。なのにアクセス解析を見ると、月間PVは50にも届かない。
「うちみたいな小さい会社のブログなんて誰も読まないよ」と諦めてしまう社長が多いのですが、読まれない原因は会社の規模ではありません。書いている内容の「種類」が間違っているのです。
端的に言えば、ほとんどの社長ブログは「日記」であって「集客コンテンツ」ではありません。この2つは似ているようでまったく別のものです。
「日記」と「集客コンテンツ」は何が違うのか
まず、両者の違いを明確にしておきます。
| 項目 | 日記型ブログ | 集客型コンテンツ |
|---|---|---|
| 書く動機 | 「今日はこんなことがあった」 | 「ターゲットはこの情報を探している」 |
| タイトル例 | 「展示会に行ってきました!」 | 「2026年版◯◯業界の展示会、出展すべき3つの理由」 |
| 読者 | 既存の知り合い・社員の家族 | 検索で初めてたどり着いた見込み客 |
| 流入経路 | SNSでシェアされたときだけ | Google検索から継続的に流入 |
| 賞味期限 | 投稿した日がピーク、翌日にはゼロ | 数ヶ月〜数年にわたってアクセスが続く |
| 問い合わせへの貢献 | ほぼゼロ | 読者が「この会社に相談してみよう」と思う |
日記型が「悪い」わけではありません。社内の雰囲気を伝えたり、既存客との関係を深めたりする効果はあります。ただ、「新規の問い合わせを増やす」という目的には向いていません。
最も大きな違いは「賞味期限」です。日記型は投稿した当日にピークが来て、翌日にはアクセスがほぼゼロになります。一方、集客コンテンツは検索エンジンにインデックスされてから数週間〜数ヶ月かけてアクセスが伸び、そのまま数年にわたって安定的にアクセスを集め続けます。同じ1時間をかけて書くなら、1日で消える記事より何年も働く記事を書いた方が、経営者の時間の使い方としては合理的です。
集客を目的にブログを書くなら、最初から「集客コンテンツ」として設計する必要があります。
なぜ社長ブログは「日記」になりやすいのか
これは社長が悪いのではなく、構造的な問題です。
まず、「ブログを書きましょう」と制作会社やコンサルに言われて始めるケースが多い。しかし「何を書くか」の具体的な指示がない。「とにかく更新してください」と言われるだけ。結果として、社長は自分が知っていること——つまり日々の業務や出来事——を書くしかなくなります。
次に、書き方の「型」を知らないという問題があります。集客コンテンツには、タイトルの付け方、見出しの構成、キーワードの選び方など、一定のルールがあります。これを知らずに書けば、どれだけ良い内容でも検索に引っかからない記事になります。SEOの基本を知っている人が書いた500文字の記事の方が、知らない人が書いた3,000文字の力作よりアクセスを集めることは珍しくありません。
そして最も根本的な問題は、「誰に向けて書いているか」が曖昧なことです。日記は自分が主語です。集客コンテンツは読者が主語です。「今日は◯◯をした」ではなく「◯◯で困っている方へ、解決策をお伝えします」。この視点の転換ができるかどうかが分かれ目です。
言い換えれば、社長が日記を書いてしまうのは「集客コンテンツの書き方」を誰にも教わっていないからです。書く意欲がある社長ほど、正しい型を知れば一気に成果が出るケースが多いのも事実です。
日記を集客コンテンツに変える「3つの書き換えルール」
今まで書いてきた日記型のブログも、視点を変えるだけで集客コンテンツに生まれ変わります。具体的な書き換え例を見てみましょう。
ルール① タイトルに「検索されるキーワード」を入れる
日記:「先日の現場から」 集客:「建設現場の安全対策、2026年に義務化される新基準まとめ」
日記のタイトルは、検索する人が使う言葉が1つも入っていません。誰も「先日の現場から」とは検索しないからです。一方、集客コンテンツのタイトルには「建設現場」「安全対策」「義務化」「新基準」など、ターゲットが実際に検索しそうなキーワードが含まれています。
タイトルに入れるキーワードを見つける方法は簡単です。Googleの検索窓に自社の業種や商品名を入れると、候補キーワード(サジェスト)が自動で表示されます。それがまさに「世の中の人が実際に検索している言葉」です。そこからタイトルを組み立てれば、検索される記事になります。
ルール② 「自分がやったこと」ではなく「読者が知りたいこと」を書く
日記:「◯◯の展示会に参加してきました。最新の技術が見られて勉強になりました。」 集客:「◯◯展示会2026レポート——中小企業が注目すべき3つのトレンド」
同じ「展示会に行った」というネタでも、主語を読者に切り替えるだけで集客コンテンツになります。「自分が何を感じたか」ではなく「読者にとって何が役立つか」を書く。展示会の感想ではなく、展示会で得た情報を読者目線で整理して届ける記事にするのがポイントです。
この「主語の切り替え」は、慣れるまで少し意識が必要です。書き終わった後に「この記事は”自分”と”読者”、どちらが主語になっているか?」と確認するクセをつけると、自然に集客型の文章が書けるようになっていきます。
ルール③ 記事の最後に「次のアクション」を用意する
日記型は「今日も頑張ります!」で終わりがちです。しかし集客コンテンツは、読者が記事を読んだ後に「次に何をすべきか」を提示します。関連記事へのリンク、サービスページへの誘導、問い合わせフォームへの導線——読者を次のステップに進める仕掛けが、記事の「成果」を生みます。
例えば「外壁塗装の費用相場」という記事なら、末尾に「費用のお見積もりは無料です。お気軽にお問い合わせください」と書いて問い合わせフォームへのリンクを置く。記事で有益な情報を提供した直後だから、読者は「この会社は詳しそうだし、相談してみよう」と感じやすい。この「記事→信頼→行動」の流れが、ブログ集客の基本構造です。
「でも、何を書けばいいかわからない」への回答
集客コンテンツの書き方がわかっても、「そもそもネタがない」という声をよく聞きます。しかし実は、社長や営業担当が日常的に受けている質問の中にネタは山ほどあります。
お客様から「◯◯って何ですか?」と聞かれたことはありませんか。「◯◯と△△の違いがわからない」と相談されたことは。「◯◯の費用ってどのくらい?」と聞かれたことは。
これらはすべて、同じ疑問を持った人がGoogleでも検索しているということです。お客様から聞かれた質問を、そのまま記事のタイトルにして、いつも口頭で説明している内容を文章にする。これだけで立派な集客コンテンツになります。
例えば建設業なら「鉄骨造と鉄筋コンクリート造の違い」「工場の屋根修繕、費用の相場は?」。運送業なら「チャーター便と路線便の使い分け」「冷凍車の温度管理、何度が正解?」。こうした質問は、お客様が口にしている時点で検索需要があることが証明されています。
よくある質問を10個書き出してみてください。それが次の10記事分のネタになります。ネタ切れの心配は、この方法を知ればなくなります。
1本の記事が「24時間働く営業マン」になる
集客コンテンツの最大の強みは「資産性」です。日記型の記事は投稿した日にSNSでシェアされて少しアクセスがあり、翌日にはゼロに戻ります。しかし集客コンテンツは、検索エンジンにインデックスされれば、数ヶ月後も数年後もアクセスが続きます。
月に4本の集客コンテンツを書けば、1年で48本。48本の記事がそれぞれ月に10〜30のアクセスを集めれば、ブログ全体で月間500〜1,400のアクセスになります。そこから1%が問い合わせにつながれば、月5〜14件。これがコンテンツマーケティングの基本的な計算式です。
広告は止めた瞬間にアクセスがゼロになります。しかしブログ記事は、一度公開すれば削除しない限りずっとアクセスを集め続けます。広告費は「消費」ですが、コンテンツは「資産」。この違いを理解すると、ブログに対する見方が変わるはずです。
ブログは「書く手間」がかかりますが、一度書いた記事は消えない限り働き続けます。1本1本の記事が「24時間シフトの営業マン」だと考えれば、書く労力に見合う投資であることがわかるはずです。当社のこのブログも、まさにその考え方で100本を目標に書き続けています。
自社ブログの「集客力」セルフチェック
自社のブログ記事を3本ほど開いて、以下を確認してみてください。
①タイトルに、ターゲットが検索しそうなキーワードが含まれているか? ②記事の主語は「自社」ではなく「読者」になっているか? ③記事の末尾に、問い合わせや関連ページへの導線があるか? ④投稿から1ヶ月以上経った記事に、まだアクセスがあるか?
4つすべて「いいえ」なら、現在のブログは日記型です。しかし裏を返せば、書き方を変えるだけで大きな伸びしろがあるということでもあります。今ある記事を捨てる必要はありません。タイトルと構成を見直すだけで、眠っていた記事が検索流入を集め始めることもあります。
当社がブログを「集客装置」に変えるお手伝いをします
マスタングでは、ブログ記事の企画・キーワード選定から、執筆サポート、公開後のアクセス解析まで対応しています。「何を書けばいいかわからない」「書いているのにアクセスが増えない」「社長が頑張って書いているのに成果が出ない」という方は、まずは現状のブログ診断からお気軽にご相談ください。既存の記事をリライトするだけで検索流入が増えるケースも少なくありません。
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