
ChatGPT、Claude、Gemini、Copilot、Midjourney、Perplexity——名前だけは聞いたことがある。でも、どれが何に使えるのかさっぱりわからない。
2026年現在、AIツールは爆発的に増えています。文章を書くAI、画像を作るAI、動画を作るAI、議事録を取るAI、コードを書くAI。毎月のように新しいサービスが登場し、「結局どれを使えばいいのか」がますますわからなくなっています。
この記事では、AIツールをカテゴリ別に整理し、中小企業の業務で「実際に使うもの」に絞って紹介します。全部覚える必要はありません。自分の業務に関係するカテゴリだけ読んでください。
カテゴリ1:汎用チャットAI——まずはここから
最も利用者が多く、最初に使うべきカテゴリです。テキストで質問すると、テキストで答えてくれるAI。メールの下書き、文書作成、アイデア出し、翻訳、要約、分析——ほとんどの業務で使えます。
ChatGPT(OpenAI)。 世界で最も使われている汎用AIです。機能の幅広さと検索連携が強み。画像生成(DALL-E)も内蔵されており、1つのサービスでできることが多いのが特徴です。「とりあえず1つだけ使うなら」という人に向いています。無料プランあり、有料は月額20ドル。
Claude(Anthropic)。 日本語の文章力と長文処理の精度が高いのが特徴です。契約書や仕様書のような長い文書の分析、ブログ記事やビジネス文書の作成に強みがあります。「文章の質」にこだわるならClaudeがおすすめです。無料プランあり、有料は月額20ドル。
Claudeの詳しい始め方は「Claudeとは?読み方・始め方から料金まで、最初に知っておくべきこと」で解説しています。
Gemini(Google)。 Google Workspaceとの連携が最大の強み。Gmail、Googleドキュメント、Googleスプレッドシートと組み合わせて使うなら最有力です。Google検索との統合も進んでおり、最新情報の取得に強いです。無料プランあり。
Microsoft Copilot。 Excel、Word、Outlookに組み込まれたAI。Microsoft 365を使っている会社なら、追加のサービスを契約せずにAIが使えます。既存のOffice作業を効率化したい人に向いています。
どれを選べばいいか
迷ったらChatGPTかClaudeの無料プランから始めてください。両方試して、自分の業務との相性を確かめるのが一番です。日本語の文書作成が多いならClaude、幅広い用途で使いたいならChatGPT、Google Workspaceが中心ならGeminiが合います。
ChatGPTとClaudeの違いは「ClaudeとChatGPTの違い|どっちを使うべき?用途別の使い分けガイド」で詳しく比較しています。
カテゴリ2:AI検索・リサーチ——調べものが圧倒的に速くなる
従来のGoogle検索とは違い、AIが検索結果を読んで要約してくれるサービスです。「○○について教えて」と聞くだけで、複数のWebサイトの情報をまとめた回答が返ってきます。
Perplexity AI。 AI検索の代名詞的存在です。質問すると、情報源のリンク付きで回答してくれるのが特徴。「出典を確認したい」というビジネス用途に向いています。無料プランあり。
ChatGPT(Deep Research機能)。 ChatGPTの有料プランで使える機能で、1つのテーマについて数分〜数十分かけて深くリサーチし、レポート形式でまとめてくれます。市場調査や競合分析に便利です。
中小企業での活用シーン
営業前の業界リサーチ、競合の動向チェック、補助金や助成金の情報収集。これまで30分〜1時間かけていた調べものが、数分で終わります。
カテゴリ3:画像生成AI——デザイナーなしでビジュアルを作る
テキストで指示を出すと、AIが画像を生成してくれるサービスです。
Midjourney。 画像のクオリティが最も高いとされるサービスです。SNS投稿用の画像、プレゼン資料のビジュアル、ブログのアイキャッチなどに使えます。月額10ドルから。
DALL-E 3(ChatGPT内蔵)。 ChatGPTの中で画像生成もできるので、別のサービスを契約する必要がありません。品質はMidjourneyに一歩譲りますが、手軽さでは勝ります。
Adobe Firefly。 Photoshopとの連携が強み。既存の写真の一部をAIで変更したり、背景を差し替えたりする「編集型」の使い方に向いています。商用利用の安全性が高いのも特徴。
中小企業での活用シーン
ブログやSNSのアイキャッチ画像、チラシのイメージ素材、プレゼン資料のビジュアル。プロのデザイナーに依頼するほどではない「ちょっとしたビジュアル」を、自分で素早く作れます。
カテゴリ4:議事録・音声AI——会議の記録が自動になる
会議の音声を自動で文字起こしし、要約まで作ってくれるAIです。
Notta。 日本語の精度が高く、国内での利用者が多いサービスです。ZoomやTeamsの会議を自動で文字起こしし、要点を箇条書きにまとめてくれます。無料プランあり。
Plaud Note。 専用のデバイスを使って対面の会議も文字起こしできるサービスです。オンライン会議だけでなく、リアルの打ち合わせにも使いたい場合に便利です。
中小企業での活用シーン
会議後に30分かけていた議事録作成が、AIで自動化されます。特に、社長が打ち合わせに出て、帰ってから自分で議事録を書いている中小企業には大きな時間短縮になります。
カテゴリ5:コーディング・開発AI——非エンジニアは飛ばしてOK
プログラミングの支援に特化したAIです。
Claude Code。 ターミナルからコードベース全体を読み取り、開発支援してくれるツールです。AIが複数人のチームを組んで開発する「Agent Teams」機能も話題です。
Cursor。 VS CodeベースのAIエディタ。「この機能を追加して」と日本語で指示するだけで、複数ファイルを横断してコードを修正してくれます。
GitHub Copilot。 コードを書いている最中に、AIが次のコードを予測して提案してくれます。VS Codeとの統合が自然です。
Claude Codeの詳細は「Claude Codeとは?できること・始め方をわかりやすく解説」で解説しています。
カテゴリ6:資料・スライド作成AI
テキストの指示からプレゼン資料を自動生成するAIです。
Manus。 AIエージェント型の資料作成ツールで、「○○についてのプレゼン資料を作って」と指示するだけで、構成からデザインまで自動で仕上げてくれます。
Gamma。 テキストを入力するとスライドに変換してくれるサービスです。デザインのテンプレートが豊富で、そのまま使えるクオリティのスライドが作れます。
中小企業での活用シーン
営業用の提案資料、社内向けの報告資料、セミナー用のスライド。「パワポを作るのに半日かかる」という人は、まず試す価値があります。
カテゴリ7:業務自動化AI
複数のアプリやサービスをAIでつなげて、定型作業を自動化するサービスです。
Notion AI。 メモ、タスク管理、ナレッジベースを1つのサービスで管理でき、AIによる要約や文書作成も可能です。
Zapier AI。 「Gmailに添付ファイル付きのメールが来たら、Googleドライブに自動保存して、Slackに通知する」といった自動化を、ノーコードで設定できます。
カテゴリ8:チャットボット——ホームページの顧客対応を自動化
ホームページに設置して、訪問者の質問に自動で答えるAIです。
このカテゴリは他とは性質が異なります。汎用チャットAIが「自分のために使うツール」であるのに対して、チャットボットは「お客様のために使うツール」です。自社のFAQやサービス情報を登録しておくと、24時間自動で顧客対応してくれます。
チャットボットの選び方は「AIチャットボットの選び方|中小企業が失敗しないための比較ポイント」で詳しく解説しています。
当社でもAIチャットボットの導入サービスを提供しています。初期費用ゼロ、月額9,900円(税込)から。
結局、中小企業はどこから始めればいいのか
AIツールは数え切れないほどありますが、中小企業が実際に使うのは2〜3個です。全部を使いこなす必要はまったくありません。
まず最初にやるべきことは、汎用チャットAIを1つ使い始めることです。ChatGPTかClaudeの無料プランでメールの下書きや議事録の整理を試してみてください。これだけで「AIってこういうことか」という実感が得られます。
次に、自社の課題に合わせて専門ツールを1つ追加します。議事録が面倒ならNotta。ホームページの問い合わせ対応が課題ならチャットボット。プレゼン資料の作成に時間がかかるならGamma。
大事なのは「まず1つ使い倒すこと」です。1つのツールで成功体験を得てから、次のツールに広げていく。これが中小企業にとって最も現実的なAI導入の進め方です。
AIの導入をステップごとに進めたい方は「中小企業のAI導入、何から始める?最初の一歩ガイド」もあわせてご覧ください。


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