
「ブログのアイキャッチ画像、毎回フリー素材サイトで探すのに30分かかる。」
ホームページのブログ記事、SNSの投稿、チラシのイメージビジュアル。ちょっとした画像が必要になるたびに、フリー素材サイトを何十分も検索して、結局「微妙に違うけどこれでいいか」で妥協していませんか。
画像生成AIを使えば、テキストで「こんな画像がほしい」と指示するだけで、オリジナルの画像が数十秒で生成されます。フリー素材では見つからなかった「自社のイメージにぴったりの画像」が、自分で作れる時代です。
この記事では、画像生成AIの基本と、中小企業が実務で使うための選び方を紹介します。
画像生成AIとは
画像生成AIは、テキスト(プロンプト)で指示を出すと、その内容に合った画像を自動で作ってくれるサービスです。
例えば「青空の下にある白い倉庫、トラックが停まっている、明るい雰囲気」と入力すると、その通りの画像が数十秒で生成されます。写真のようなリアルな画像から、イラスト風、水彩画風まで、スタイルの指定も可能です。
デザインの知識は不要です。必要なのは「どんな画像がほしいか」を言葉で説明する力だけ。日本語で指示できるツールも増えています。
中小企業におすすめの画像生成AI 3選
画像生成AIは多数ありますが、中小企業がビジネスで使う場合、「始めやすさ」「日本語対応」「商用利用の安全性」の3点が重要です。この基準で3つに絞りました。
DALL-E 3(ChatGPT内蔵)——最も手軽に始められる
ChatGPTの中で使える画像生成AIです。ChatGPTの有料プラン(月額20ドル)に加入していれば、追加料金なしで利用できます。
最大のメリットは、日本語の会話で画像を作れること。「こんな画像を作って」と日本語でチャットするだけで画像が生成されます。プロンプトの書き方を学ぶ必要がほとんどなく、AIが指示を汲み取って適切な画像を作ってくれます。
「もう少し明るく」「背景を変えて」「人物を消して」といった修正指示も会話形式で出せるので、初心者でも直感的に使えます。
ビジネス文書やブログの挿入画像、説明的なイラストに向いています。ただし、アート的な表現力ではMidjourneyに一歩譲ります。
すでにChatGPTを使っている方なら、追加の設定なしですぐに始められます。
Midjourney(ミッドジャーニー)——画質No.1
画像のクオリティが最も高いとされる画像生成AIです。写真のようなリアルな画像から、幻想的なアート作品まで、あらゆるジャンルで高品質な画像を生成できます。
SNS投稿用のビジュアル、プレゼン資料のイメージ画像、広告バナーなど、「見た目のインパクト」が求められる用途に最適です。
以前はDiscord(チャットツール)からしか使えませんでしたが、現在はブラウザからも利用可能になり、操作のハードルが下がっています。月額10ドルから。日本語のプロンプトにも対応していますが、英語のほうが精度が高い傾向があります。
画質にこだわりたい方、SNSやマーケティング用の画像を作りたい方におすすめです。
Adobe Firefly(アドビ ファイアフライ)——商用利用の安心感
Adobeが提供する画像生成AIです。最大の特徴は、商用利用を前提に設計されていること。学習データにAdobe Stockのライセンス済み画像を使用しているため、著作権のリスクが他のツールより低いとされています。
PhotoshopやIllustratorとの連携が強く、既存の写真の一部をAIで差し替えたり、背景を生成したりする「編集型」の使い方が得意です。写真素材を加工して使うことが多い方に向いています。
無料で月25クレジット(約25回の画像生成)が利用可能。Adobe Creative Cloudの契約者はさらに多くのクレジットが付与されます。
「著作権が心配」「既存の写真を加工して使いたい」という方にはFireflyが最適です。
結局、どれから始めればいいか
迷ったらDALL-E 3(ChatGPT)から始めてください。理由は3つ。
1つ目は、日本語で会話するだけで使えること。プロンプトの書き方を勉強する必要がありません。
2つ目は、ChatGPTをすでに使っている人が多いこと。新しいサービスに登録する必要がなく、既存の有料プランの中で使えます。
3つ目は、テキスト作成と画像生成が同時にできること。ブログ記事の本文をChatGPTに書いてもらい、そのままアイキャッチ画像も生成してもらう。1つのツールで完結します。
DALL-E 3で画像生成AIの感覚をつかんだ後、もっと高品質な画像が必要になったらMidjourney、商用利用の安心感が必要ならFireflyを追加で検討する。この順番が最もスムーズです。
中小企業での活用シーン
ブログのアイキャッチ画像
最も頻度が高い活用シーンです。記事のテーマに合わせた画像を、フリー素材を探す代わりにAIで生成します。「建設現場の朝、青空、安全ヘルメットをかぶった作業員のシルエット」のように具体的に指示すれば、自社の業界にぴったりの画像が手に入ります。
SNS投稿用のビジュアル
InstagramやFacebookの投稿に使うイメージ画像。フリー素材だと他社と被りがちですが、AI生成なら完全オリジナルのビジュアルが作れます。
プレゼン資料・チラシのイメージ
提案資料やチラシに挿入するイメージ画像。「抽象的なビジネスイメージ」「温かみのある家族のイラスト」など、フリー素材では見つけにくいニュアンスの画像もAIなら対応できます。
商品・サービスのイメージ写真
実際の写真撮影が難しい場合の代替として。完成前の商品のイメージ画像、まだ存在しない施設の完成予想図など、「まだ撮影できないもの」のビジュアル化に使えます。
使う際の注意点
生成された画像の著作権
画像生成AIで作った画像の著作権は、ツールによってルールが異なります。ほとんどの主要ツールでは、有料プランで生成した画像は商用利用可能とされていますが、各ツールの利用規約を必ず確認してください。
著作権の安全性を最も重視するなら、Adobe Fireflyが現時点では最も安心できる選択肢です。
人物の画像には注意
AIで生成した人物の画像は、実在する人物に似てしまうことがあります。広告やSNSで人物画像を使う場合は、実在の人物との類似性に注意してください。
あくまで「素材」として使う
AIが生成した画像をそのまま最終成果物にするのではなく、「素材」として活用する意識が大切です。必要に応じてトリミング、色調整、テキストの追加などの加工を行いましょう。
まとめ
画像生成AIを使えば、フリー素材を探す時間がゼロになります。自社のイメージにぴったりのオリジナル画像が、テキスト入力だけで手に入ります。
まずはChatGPT(DALL-E 3)で「ブログ用のアイキャッチ画像を1枚作って」と頼んでみてください。30秒で画像が生成される体験は、きっと驚きがあるはずです。
AIツール全体の選び方は「AIツールが多すぎて選べない人へ|カテゴリ別に「結局どれを使えばいいか」を整理した」で、AIの始め方全般は「中小企業のAI導入、何から始める?最初の一歩ガイド」で解説しています。


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