
Agent Teamsのセットアップは、設定ファイルに1行追加するだけです。 あとは自然な日本語で「チームを作って」と指示すれば、Claudeが自動的にチーム構成を提案して作業を開始します。
この記事では、Agent Teamsを初めて使う方に向けて、有効化の手順から最初のチーム作成、動作確認までをステップごとに解説します。
Agent Teamsの基本的な仕組みについては「Claude Code Agent Teamsとは?「AIが複数人でチームを組んで働く」新機能をわかりやすく解説」をご覧ください。
始める前に必要なもの
Agent Teamsを使うには、以下の3つが必要です。
1. Claude Codeがインストールされていること。 まだの方は、ターミナルで npm install -g @anthropic-ai/claude-code を実行すればインストールできます。バージョンはv2.1.32以上が必要です。claude --version で確認してください。
2. 有料プランに加入していること。 Claude Codeを動かすには、Pro(月額20ドル)以上のサブスクリプション、またはAPI従量課金が必要です。無料プランではClaude Code自体が使えません。どのプランを選ぶべきかは「Agent Teamsの料金はいくらかかる?中小企業が導入する場合のコスト感」で解説しています。
3. Node.js 18以上がインストールされていること。 Claude Codeの動作要件です。node --version で確認できます。
ステップ1:Agent Teamsを有効化する
Agent Teamsは2026年2月時点では実験的な機能(Research Preview)のため、デフォルトでは無効になっています。使うには設定で有効化する必要があります。
やり方は2つあります。どちらでもOKです。
方法A:設定ファイルに追加する(推奨)
ホームディレクトリにある .claude/settings.json を開いて、以下のように書きます。
{
"env": {
"CLAUDE_CODE_EXPERIMENTAL_AGENT_TEAMS": "1"
}
}
すでにsettings.jsonに他の設定がある場合は、"env" の中に "CLAUDE_CODE_EXPERIMENTAL_AGENT_TEAMS": "1" を追加してください。
方法B:環境変数で設定する
ターミナルで以下を実行します。
export CLAUDE_CODE_EXPERIMENTAL_AGENT_TEAMS=1
この方法はターミナルを閉じるとリセットされるため、毎回使いたい場合は方法Aの設定ファイルがおすすめです。
ステップ2:Claude Codeを起動する
ターミナルで、作業したいプロジェクトのディレクトリに移動して、Claude Codeを起動します。
cd あなたのプロジェクトフォルダ
claude
Claude Codeが起動したら、Agent Teamsが有効になっているか確認しましょう。プロンプトに「Agent Teamsは使えますか?」と入力してみてください。有効化されていれば、Claudeが使える旨を回答します。
ステップ3:最初のチームを作成する
ここからが本番です。Agent Teamsのチーム作成は、自然な日本語で指示するだけです。
初めての指示例
まずはシンプルな例で試してみましょう。
3人のチームを作ってください。
- 1人目:このプロジェクトのREADMEを改善する担当
- 2人目:コード内のTODOコメントを洗い出す担当
- 3人目:テストが不足しているファイルを特定する担当
この指示を送ると、Claudeが以下のことを自動で行います。
まず、チームリーダー(Team Lead)が作業を整理します。次に、3人のチームメンバー(Teammate)がそれぞれ独立したClaude Codeインスタンスとして起動します。各メンバーが割り当てられたタスクに取りかかり、完了したらリーダーに報告します。最後に、リーダーが各メンバーの成果を統合してあなたに報告します。
あなたがやることは、最初の指示を出して、結果を待つだけです。
ステップ4:チームの動作を確認する
チームが動いている間、2つの表示モードで進捗を確認できます。
in-processモード(デフォルト)
1つのターミナル画面の中で、全メンバーの動作が表示されます。Shift + 矢印キーで表示するメンバーを切り替えられます。セットアップ不要で手軽なのがメリットです。
Split Paneモード
tmuxやiTerm2を使って、各メンバーの作業を別々のペインに表示します。全員の動きを同時に見られるのがメリットですが、tmuxのセットアップが必要です。
初めて使うならin-processモードで十分です。慣れてきたらSplit Paneを試してみてください。
ステップ5:チームに直接指示を出す
Agent Teamsの強みの一つが、リーダーだけでなく各メンバーに直接指示を出せることです。
例えば、README担当のメンバーに「インストール手順のセクションをもっと詳しく書いて」と追加で指示したい場合、in-processモードであればShift + 矢印キーでそのメンバーに切り替えて、直接指示を入力できます。
リーダーを経由する必要がないため、細かい修正指示を素早く伝えられます。
ステップ6:チームを終了する
作業が完了したら、チームを解散してください。これは重要です。チームメンバーはアイドル状態でもトークンを消費し続けるため、放置するとムダなコストが発生します。
チームの終了は、リーダーに「チームを解散してください」と指示するだけです。
実践的な活用パターン3つ
基本的なセットアップができたら、以下のような使い方を試してみてください。
パターン1:コードレビューチーム
このプルリクエストをレビューするチームを作ってください。
- セキュリティの観点からレビューする担当
- パフォーマンスの影響を確認する担当
- テストカバレッジを検証する担当
3人がそれぞれレビューして、発見を報告してください。
1人のAIで順番にレビューするより、3つの観点を同時にチェックできるため、見落としが減ります。
パターン2:調査・分析チーム
このプロジェクトの改善点を調査するチームを作ってください。
- 1人目:使われていないコードや依存関係の洗い出し
- 2人目:エラーハンドリングが不十分な箇所の特定
- 3人目:ドキュメントが不足している箇所のリストアップ
大きなコードベースを複数の観点から同時に調査できます。
パターン3:並列開発チーム
以下の3つの機能を並列で開発してください。
- 1人目:ログイン機能のバックエンドAPI
- 2人目:ログイン画面のフロントエンド
- 3人目:認証関連のテストコード
それぞれ別のファイルで作業し、完了後にリーダーが整合性を確認してください。
ポイントは、各メンバーが別のファイルを担当するように指示すること。同じファイルを複数のメンバーが同時に編集すると競合が起きます。公式ドキュメントでも「file-disjoint(ファイル非交差)」が前提と明記されています。
よくあるトラブルと対処法
「Agent Teamsが使えない」と言われる
設定ファイルの記述ミスが多い原因です。settings.jsonのパスが正しいか(~/.claude/settings.json)、JSONの書式が正しいか(カンマの過不足など)を確認してください。また、Claude Codeのバージョンがv2.1.32以上であることも確認してください。
チームメンバーが途中で止まる
Agent Teamsはまだ実験的な機能のため、長時間の作業中にメンバーが止まることがあります。その場合は、リーダーに「メンバーの状況を確認してください」と指示するか、チームを一度解散して再度作成してください。セッションの再開(レジューム)には対応していないため、途中から再開することはできません。
コストが予想以上にかかった
チーム解散を忘れている可能性があります。作業完了後は必ずチームを解散してください。また、チームメンバーにSonnetモデルを指定することでコストを大幅に削減できます。プロンプトに「チームメンバーはSonnet 4.5を使ってください」と追加してください。
まとめ
Agent Teamsのセットアップは、設定ファイルに1行追加して、自然な日本語で指示するだけです。
手順をまとめると、settings.jsonに環境変数を追加して有効化する、プロジェクトフォルダでClaude Codeを起動する、チーム構成とタスクを日本語で指示する、作業完了後にチームを解散する、この4ステップです。
まだ実験的な機能なので、まずは小さなタスク(READMEの改善やTODOの洗い出しなど)で試してみてください。動作を確認できたら、コードレビューや並列開発といった実践的な使い方に進めます。
Agent Teamsとサブエージェントのどちらを使うべきか迷っている方は「Agent Teamsとサブエージェントの違い|どっちを使うべきか」をご覧ください。


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